淀川キビレマニアックス

淀川キビレマニアックス

ベイトキビレとPEの話

キビレマニアの皆さんご無沙汰しております。

そろそろキビレのシーズンが近付いてきたので、開幕までに
昨シーズンやり込んだPEラインを使ったベイトキビレについて書いておこうと思います。

【ベイトリールでPEラインを使う】

ソルトベイトフィネスという言葉が目立ちだした2012年ですが、主なターゲットはメバルやガシラ。

・飛距離よりもキャスト精度が求められる港湾部などの小場所で
・3g以下の「フィネス」なリグを
・スピニングでは扱いが難しい太さ(8ポンド前後)のフロロラインで

と言ったスタイル。

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去年のメインタックルは……オリムピック ヴィゴーレ69ML/BF + アブREVO LTX + シマノ パワープロ0.8号 + シーガーグランドマックスFX3号リーダー + テキサス7gシンカー 

対してベイトキビレは

・精度よりも飛距離が釣果に直結する大河川のオープンエリアで
・5~10g前後の「ライト」なリグを
・12ポンド前後のフロロラインもしくは0.8号前後のPEライン+3号前後のフロロリーダーで

と言った具合。

僕のホームの大阪市内河川はゴロタ石等、非常に根が荒いエリアが多いことで有名。

ライトリグを遠投するにあたって12ポンドフロロ直結では扱いにくいので、
ベイトでもスピニング同様に0.8号程度のPEライン+フロロリーダーというシステムで
釣ることにしたわけです。

ベイトPEキャスティング …… 
メーカーや雑誌ではメリット先行でストレスフリーであるかのような書きようですが
実際は【トラブル・デメリットをどこまで許容できるか】 が勝負の釣りです。

そこで、ベイトPEの2大トラブル キャスト切れ と 合わせ切れ について書いておこうと思います。


 【キャスト切れ】 

「ベイト」「ライントラブル」で真っ先にイメージするのがバックラッシュ。
意外に思うかもですが、軽度であればPEが一番簡単に解けます。

が、フルキャストでのバックラ(強)は非常に厄介。
摩擦に弱く伸びがないPEは、スプール上で膨らんだライン同士がキンクして急ブレーキがかかった瞬間、
高確率でパチーンと高切れしてルアーごと飛んでいきます。
(PEの太さ・ルアーの重さによって変わります)

キャスト切れ対策としては 『バックラしないこと』 これに尽きますw

キャストはビシッ!っと振り抜かないこと。サイドキャストで6割の力で投げるイメージ。
サイドキャストの利点はティップ・垂らしライン・ルアーの動きを目視しながら投げることができるので
非常にタイミングがとりやすいことです。

キビレに流用できるバスロッドは、カバー撃ち系のものが大半。
感度と食い込みに違和感を与えないファーストテーパーのものが基本ですが
感度重視、ピッチングの精度重視でバットが堅いため、
ブランクスのしなりが活かせず反発を使って投げるのが困難。

サイドから大きな動作でルアーを前方へ送ってやるイメージで投げるとよいです。

あとは……フルキャストしなくても釣りの成立するエリアで釣りをすることですね!

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 【合わせ切れ】 

キャスト切れ同様に必ず起こるのが、
フッキングした瞬間にPE部からラインブレイクする『合わせ切れ』

バックラッシュと違い、ベイトPEを語る上であまり話題にならない合わせ切れですが、
釣れば釣るほど発生率の上がる厄介なトラブルです。

これも原因はライン同士の摩擦……「キャスト切れしない軽度のバックラッシュによる摩擦」や、
「ラインのめり込み(食い込み)から来る摩擦」です。

ベイトは構造上、キャスト時にスプールに遠心力が働きますし、
キビレで多用するリグ操作(リフト&フォールやドリフト等)はロッド主体で行うことが多く、
巻き取る際にテンションがあまりかからないので、PEラインはフカフカに巻かれがち。

そんなフカフカな状態で、魚とファイトしたり根掛かりをあおったりを繰り返すと、
上のラインが下のラインにめり込んでいくことになります。

めり込んだ状態でキャストすると、めり込んだラインが抜ける際にライン同士の摩擦が発生することになり、
この摩擦がジャブのごとく徐々にダメージを与えていき、
フッキング等「急に」「強い」テンションをかけた際にダメージを受けた部分から「合わせ切れ」るわけです。

対策としては、

①テンションを掛けながらラインを巻く
第一精工の高速リサイクラー等、テンションをかけられる道具を使ってラインを巻きましょう。
釣行毎にリサイクラーに巻き取って巻き直すのが理想。
ラインの量は少ないに越したことはないし、ベイトフィネス的な下巻きせずに済むスプールを使うべし。
どうしても下巻きをする場合は、上糸と同じ糸もしくは細い糸を使い食い込まない工夫を。
実釣時においては魚を釣った次のキャストは、フルキャストせずラインを一度出して硬めに再度巻きなおす。
飛距離を稼ぎたいならラインは必要最小限で。

②めり込みにくいラインを選び、早いサイクルで交換
めり込みに関しては細く・真円に近いより、太く・扁平である方がめり込みは少ないです。
高かろうが安かろうがハリがあろうがなかろうがバックラ(強)すれば切れますが、
強いて言えば4本ヨリの方が編み糸1本1本が太いぶん摩擦に強いかと。
逆に8本ヨリのシルキーなラインはブチブチ切れるので避けた方が無難。特に飛距離を売りにしている奴は最悪です。
パワープロ等、安いラインをフロロ並もしくはそれ以上の早いサイクルで交換するのがベターです。

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こうなると釣りにならないのでスペアスプールがあった方が安心?

③ハイスピードレベルワインド搭載機を使う
ハンドル1回転でレベルワインダーが左右する速度が速い機種を選ぶことで、
より綾巻きになりラインの噛みこみを緩和できます。
各社ベイトフィネス的なハイギアモデルには大抵採用されてますね。

④根掛かりを外す際はスプールに負荷をかけない方法をとる

⑤ブランクスとの接触を避ける
ファイト時はガイドのみにラインが触れるようにし、ブランクスに接触させた状態で巻き取らないよう注意する。

⑥いわゆる「電撃フッキング」をしない
ベイト…テキサスとくれば、ドラグフルロックで「ゴンッ!」「バシッ!」っと強合わせのイメージですが、
PEラインは伸びないので、「急激に」「強い負荷をかける」と痛んだ箇所から合わせ切れします。
グィ~ッ!っと針先を入れていくイメージでフッキングしましょう。

⑦ラインの太さとルアーの重量に気を配る
ラインは太ければ太いほど摩擦に強くなり、
ルアー重量は軽ければ軽いほどキンクした際ラインに優しくなります。0.8~1.2号をお好みでって感じです。
ちなみに0.8号で3g以下のルアーだと、めり込んだラインを引き出す力がないので、まずキャスト切れしません。

⑧フロロで下巻き
PEラインは比重が軽いのでスプール回転の立ち上がりがナイロン・フロロよりも早くなります。
キャスト切れは9割キャスト直後に起こるので、メカニカルをしめたり
力を加減して丁寧に投げるなどして初速を殺しラインの浮き上がりをコントロールしなければいけません。
しかしながらメカニカルを締めると飛距離にかなり影響するため、極力締めたくない。
そこで、比重の重いフロロで下巻きをし、回転立ち上がりを緩やかにしようと目論みました。
劇的に効く感じではないですが、プラシーボって事でw

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⑧ベイトPEは必ずバーブレスで!
トラブル回避とは直接関係ないですが、合わせ切れは魚がかわいそうです。
ルアーをくわえたまま長い時間をかけて死を待つしかありません。
キープするならともかく、釣って遊ぶだけならバーブは不要でしょう。

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合わせ切れ後にリグ事ラインが回収出来る事も

⑨身も蓋もない話ですが…
釣行毎にライン新品にすれば万事解決です!
まじめな話、スピニングの交換サイクルと同じに考えてると駄目で、
ベイトでPE使うならフロロ並の早い交換サイクルで巻き替えた方がいいですね。 

⑩実釣はまだですが…
エクスセンスDC かなり使えそうです。キャスト切れさせてやろうと意地になって試投。
LTXやジリオンPEなら確実に切れるスイングで投げまくりましたが、ノーバックラ、ノーキャスト切れです。DC万歳。
何匹か魚掛けてラインを食い込ませた状態でトラブルなければ↑に書いた煩わしさから解放されます。DC万歳。
スプールが重いのと深溝なのがネックですが、7gシンカーならPEモード最弱で実釣に差し支えない距離を稼げます。 
シーズン入ったらインプレ書きます。
※追記 エクスセンスDCインプレ http://dbof.blog65.fc2.com/blog-entry-300.html

【トラブル・デメリットをどこまで許容できるか】

長々と書きましたが、現状のタックルではベイトに細PEはあまり向いていないように思えます。
上に示したようにトラブルを回避する手段はありますが、面倒ですしコストもかかります。
釣果も飛距離低下+キャスト切れ・合わせ切れでのタイムロスで2割ほど下がる感覚です。
技術の進歩を期待したいところです。

しかしながら、ベイトキビレ・ベイトチヌをやりたい という人は9割9分
スピニングでの釣りに不満を感じているわけでも、釣果向上を期待しているわけでもなく、
『ベイトタックルでキビレ・チヌを釣ることこそが目的』だと思います。

単に釣るだけならスピニングでも餌でも良いんですが、
趣味なんだし、釣果優先ではない道具先行のややこしい釣りもアリでしょう。
多少のトラブルや手間には目をつぶり、ラインをいたわる釣りを心掛ければ楽しめると思います。


以上が私が実践しているトラブル解消法ですが、
同じキビレ狙いでもアングラーの腕や、使う機材、リグの重さやラインの太さによって違うと思います。
あくまで参考程度に考えてくだされば幸いです。
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8 Comments

TOP BATTLER Jr.  

久しぶりですね~。
今年ももりぞーさんの爆釣劇を楽しみにしてま~す。

2013/03/04 (Mon) 00:22 | EDIT | REPLY |   

通りすがり  

久々の更新でPE使用のベイトリールでの注意点を解りやすく説明していただき、ありがとうございます。
また今年もガンガン釣られて、羨ましがらせてくださいね^^)

2013/03/04 (Mon) 19:04 | EDIT | REPLY |   

もりぞー  

TOP BATTLER Jr.さん

ご無沙汰しております! 
そろそろ釣り再開と言うことでお店にもお伺いしたいなと思っています!

2013/03/04 (Mon) 22:18 | EDIT | REPLY |   

もりぞー  

通りすがりさん

シーズンオフの間に書けばいいやと思っていたら3月になってしまい慌てて更新した次第です。
拙い文章ですが、ソルトベイトフィネスで検索してくる方も多いので参考になればうれしいですね。

2013/03/04 (Mon) 22:19 | EDIT | REPLY |   

ボルトー  

久しぶりでーす。

先日、久しぶりにベイトキビレに行ってきました。
そして、キャスト切れ(+_+)

早めのライン交換大切ですね。
色々参考になりました。

2013/03/04 (Mon) 22:57 | EDIT | REPLY |   

もりぞー  

ボルトーさん

ご無沙汰ですー。 キャスト切れはつらいですね(+_+)
合わせ切れほどにはラインを持って行かれることはないにせよスプール内で切れるので、
ガイド通し直して、リーダー結束して、リグって…… 勘弁して欲しいですね。
僕もそろそろタックルの準備を始めます~~!

2013/03/05 (Tue) 22:18 | EDIT | REPLY |   

よっちゃん  

毎度~!

ご無沙汰しております!

今年は淀、ちょっと水温が上がるのが遅れとりますね。

でもじきに開幕しますね!おいらも今年の開幕楽しみにしております!

ちなみに現状バチはまだです。

この潮まわりで水温があがれば、ギリギリ抜け出すかも!?

ぐらいです。

ちなみに昨年の今の時期はバッチリぬけてました。

参考までに・・・。

2013/03/06 (Wed) 00:23 | EDIT | REPLY |   

もりぞー  

よっちゃんさん

ご無沙汰ですー。 
貴重な情報ありがとうございます。
大体2月に抜け出しますもんね。たしかに今年は遅いですね。

『暑さ寒さも彼岸まで』 

彼岸過ぎたら例年通り推移するでしょうし、ぼちぼち釣り準備始めます~。

2013/03/08 (Fri) 00:19 | EDIT | REPLY |   

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