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淀川キビレマニアックス

追悼 今井伸也選手

追悼 今井伸也選手
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photo by kmhppy

昨日、岡山国際サーキットでオイル漏れが原因で多重事故が発生し、ニュースでも2人のライダーの死亡が伝えられていました。

僕が地方選ST600に参戦を開始した当時、クオーレロッソ・インディーズというチームからカワサキZX-6RRで走っていた今井さん。
僕より1年先に参戦を始めた今井さんは、レース本番用のレーシングスーツとカウルこそ白を基調とした爽やかなカラーだったものの、練習用は黒一色。

背中には大きく「玉砕」の白文字が躍るという、近寄りがたいオーラを纏っていました。

ライディングスタイルも勢いがあり、当時の地方カテゴリー中で最激戦区だったST600クラスのシングル常連。
初参戦15位だった僕にとって「倒さないと先に進めない」目標として、練習で積極的に絡みに行った事を覚えています。
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photo by kmhppy

転倒こそすれ、あまり怪我のイメージはなかったですが、2006年のエリア選手権ST600(国際・国内ライセンス混走)レース決勝、2コーナーで転倒したライダーに巻き込まれる形で大クラッシュ。
肩に大怪我をし、選手権を引退。(僕は4位フィニッシュ)

その後は後遺症で上がらなくなった肩でも乗れると言う事で、ポジションに余裕のあるNK車両にスイッチし、モトレボ等のイベントレースで活躍。
走るクラスは違えども、僕にとってST600の戦友的なライダーでした。


「好きなことをして死ねたら本望でしょ」 そんな声が聞かれます。

でもね、これはあんまりですよ。

現地で走っていた友人の話では、朝の1枠目、2周目の事故。
後からコースインした車両がコースイン直後のモスSでオイル撒いて、1周回って全開走行に入った今井さん達、先頭集団がそれに乗って多重クラッシュ。
オイル撒いた車両はそのまま撒きながら、だましだまし便所裏まで走ってピットイン。。。
(マシントラブルが発生した際は後続に危険を及ぼす為、速やかにレコードラインを外し、コースアウト停車がルール)
ポストから、オイルフラッグが出ていたかどうかは不明。

コースに出れば、自分のミスで転んで死ぬのも、不随になるのも覚悟しています。
「轢き殺されても文句は言わないから、そのかわり轢き殺しても文句は言うなよ」というのが僕達、選手権組の暗黙の了解。

でも、訳の分からない整備不良の不始末で死ぬなんて、誰だって納得出来ないですよ、そんなの。
本当に悔しいし、悲しいです。

亡くなられた今井伸也さんと内田正人さんのご冥福と共に、巻き込まれて負傷された5人の回復を祈念します。

そして、車両整備の厳格化と走行ルール遵守の徹底、モスSランオフエリアの拡張を願ってやみません。


※岡山国際サーキットでの2輪死亡事故は10年ぶり。
とかく危険とクローズアップされがちですが、大怪我なんて滅多にないですし、健全なスポーツです。
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2 Comments

なおへい  

あまりバイクに詳しく無い人は「覚悟できてたでしょ」とか「自己責任」とか言うんですよね。それを聞くのが悲しくて。彼は素晴らしいライダーで、私達のヒーローでした。このブログを読んで、救われました。ありがとうございます。

2017/05/14 (Sun) 21:49 | EDIT | REPLY |   

もりぞー  

なおへいさん

ZX-6RRを駆り、裏直へと駆け上がっていく今井さんの姿が今も僕のまぶたに焼き付いています。

各々が自己の責任に於いて車両整備し、ルールを守って走行する事で、自分と他者の安全を確保する。これが「自己責任」ですよね。

皆が、サーキットを安全に、楽しいバイクライフを送れるように活動していたのが、今井さんのスキッドであり、内田さんのプラスワンだったと思います。
本当に残念でなりません。

2017/05/15 (Mon) 20:49 | EDIT | REPLY |   

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