淀川キビレマニアックス

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スピニングチニングロッド今後の考察

ここまでがスピニングとベイトの比較の話。
http://dbof.blog65.fc2.com/blog-entry-911.html

スピニング単体の考察と展望を書きます。
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ティップ重視からベリー重視に   

僕は、操作性優先の掛け調子・高弾性ロッドの優勢が進むと思います。
10年前に比べてこの流れは顕著で、どのメーカーも以前に比べシャキッとしたロッドを出してますよね。
逆に乗せ調子の低弾性路線に振っているメーカーがあれば教えて欲しいくらいです。

「ゆっくりボトムをズル引いていたらコツコツ当たって勝手に乗ってくれるよ」
「だからファーストバイトを弾かずセカンドバイトに持ち込める柔らかいティップが必要なんだ」
ってので始まったチニングですが、実際やりこんでみてどうです? 

ぶっちゃけティップでバイト弾いたって状況どれほどありますか?
それよりもキャッチ率を下げる最大の要因は、ゴンッ!と喰ってきたのでアワセたけど掛からなかった=掛け損ないじゃないですか?
(そもそもキビレ中心のエリアは特にファースト→セカンドとかじゃなくて、1発目から本気食いですよね)

フッキングは①口腔内に針先を突き立てる ②突き立てた針先を皮膚にめり込ませ貫通させる の2段階で構成されていますが、①はベリー ②はバットとリール(と魚の自重) と担当するロッドセクションが違います。

掛け損ないの大半は①針先を突き立てる事が出来なかった事に起因します。

良いとされるチニングロッドを形容する言葉「ソフトティップにハードバット」 聞いたことがあると思います。
市場にある8割のロッドはこれですが、掛けの初期段階=①口腔内に針先を突き立てるベリーセクションの重要性に言及しているロッドは皆無に等しいでしょう。


僕は良くロッドを油圧式サスペンションに形容しますが、サスペンションというのは内部にオイル(液体)が入っています。ゆっくりと圧を掛けるとジワーッと動いてくれるのですが、急にドンッ!と圧を掛けるとカチッと止まる2つの性質持ち合わせています。これはロッドもそうです。

瞬間的な負荷と、持続的な負荷に対するリアクションは別個に考える必要があります。

バイクのサスペンションは、大まかにスプリングの初期過重(プリロード/イニシャル)、減衰機構(ダンパー)の、伸び側(テンション=TEN別名リバウンド)、圧側(COMP=コンプレッション)の3つの要素を考えつつセッティングします。
※正確には更に高速度域での動作を受け持つHIコンプ/低速域での動作を受け持つLOWコンプを別個で調整します。

あくまで僕のイメージですが、通常真円のブランクスが、潰れる=楕円に変形することで曲がり、楕円から真円に戻ろうと反発することで戻ります。(サスペンションで言う処のCOMP/TENの関係)

負荷を掛けた時の伸び縮みの受け渡しが適切でないと駄目駄目です。

更に言うとフロントフォーク⇔リアサスペンションの荷重移動(荷重の受け渡し)を考えなければいけません。
これはロッドで言えばティップ⇔バットセクションですね。
 
ティップから入った荷重をスムーズにバットに移動させないと駄目ですが、潰れすぎ、張りすぎがあると荷重が抜けたり固まったりでスムーズな荷重移動が出来ません。 

フッキングとは、ベリーという「点」と、バットという「点」を繋ぐ、ロッド全体「面」の荷重の受け渡しがスムーズか否かで決まります。

キチンと設計されたロッドは、この荷重移動がとてもスムーズですね。
ロッド各部のセッティングから、設計者の明確な意図や合理性を感じることが出来ます。
駄目なロッドは、なんでここにガイド付いてるんだろうとか、作った奴何も考えてねーなと言うのが良く判ります。

ちなみに僕は、絶対的な反響感度や強さとかも勿論大事ですが、それ以上に設計者の明確な意図や合理性を感じることが出来るかどうかが大事だと思ってます。
あ、こうやって投げたら飛ぶな、とか、あ、こうやればしっかりフッキング出来るなとか、わかりやすいってとても大切。

もし僕がロッド設計に関わることが出来たなら、意図は必ず伝わる、汲み取ってくれるとユーザーを信じて、
そういうユーザーフレンドリーなロッドを作れるよう頑張るでしょうね。

ロッドは、弾性率の異なるカーボンを重ね合わせて出来ていますが、その組み合わせで入力の違いに対する変化が変わるのではないかと見てます。(正確にはブランクス作ってるメーカーの人に聞かないとわかんないです)


…話を戻すと、瞬間的な負荷(フッキング)を与えるとベリーが踏ん張るが、ファイト(圧が掛かり続ける)に移行すると全体的にジワーッと綺麗に曲がり、魚の動きに追従する、パラボリックなブランクスでないと、掛け率・キャッチ率を上げるのは難しいでしょうね。

ですから僕は、チニングロッド今後の展望として、食い込み重視のティップが最優先されていた従来から、掛け重視のベリーが最優先される傾向に進むと思います。

また脱線しますが、「荷重移動」意識してますか?
ティップから入った荷重がベリー→バットへ、またその逆も。
今どこのセクションに荷重がかかっているか、意識するのとしないのとでは飛距離もフッキングも全然違う結果を生みます。

ことフッキングでは、ベリーで口腔内に針先を突き立てるイメージ →  バットで、突き立てた針先を皮膚にめり込ませ、リールを巻くことで貫通させていくイメージを持って実行しているかどうかです。
「意識して」やるのと何も考えずやるのとでは大違いです。瞬間的な動作の中に「ベリー」を意識する、荷重移動して「バット」を意識する感覚を持つことが大切です。 

脱線終わり。

そのうえで、

軽量リグを扱いやすく、バイトの保持力を付与したソフトティップ系(シルベラード742L-ML-HS系)
重量リグを扱いやすく、遠投性と耐風性を付与したハードティップ系(シルベラード782M系)

この2つの分類でロッドが展開されていくと思います。

(キャッチ率を上げる事を最優先に、逆算していくと大事なのはベリー、次にバット。最後に残ったティップは言わばそのロッドのキャラクターを決める味付けです)


とまぁ、ただの素人が釣り人目線で適当なこと言ってるだけですが、
実際は各社、チニングという今ひとつメジャーになりきれないジャンルにどこまで突っ込めるか、でしょうね。
このジャンルが出来て10数年。キャッチ&イートの習慣が少ない大阪湾界隈ではずーっと熱いですが、全国的に見ればブームになったり下火になったり波があるジャンル。

チニング=難しいことは無しでズル引きで誰でも半夜で1枚は釣れるクソ簡単な釣りですよ的なメーカー
チニング=なかなか奥深くてコアなアングラーも多いやりがいのあるジャンルだと認識しているメーカー

これはもう、全く違ったアプローチになるでしょう。

餌の世界では、黒鯛工房とか専門のメーカーもあるくらい大人気のジャンルですし、ルアーの世界ももっともっと深化(進化)して欲しいし、それに付き合ってくれるメーカーさんが1社でも増えてくれると嬉しいですね。

こんな感じでどうでしょうか?
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